「“現代の若者”は欲望が希薄だ」というような意見があります。
また、そのことに対して、「世の中の景気が悪すぎ、カネがなさすぎるのだから仕方がない」という反論があったりもします。
けれども、「欲望の発露が抑えられていることを、世の中のせいにできる時点ですでに、たいした欲望を抱えてなどいない」ということは言えます。
基本的に、「状況を突破するもの、人をして、そうさせるもの」が欲望です。
「状況が許せば、私だってチカラを発揮するに違いないんだよ」などというのは、本当の欲望を知らない人間が言う、いわゆる「世迷い言」でしかありません。
そして、そういう安易な言い訳を自分に許せるということは紛れもなく、愚かしさの証左に他ならないわけです。
とどのつまり、「自分にあんまし強い欲がないのは、いまみたいな世の中のせいだっつートコもあるだろ」と言ってしまえるような人は、欲望も賢さも持ち合わせていないだろう、ということです。
うはー。